朝、靴下、ズボン等がはきにくい腰痛

腸骨筋

前回に続き、腸腰筋の中で、大腰筋、小腰筋についてご紹介します。

  • 大腰筋
    • 起始:腰椎の横突起、椎体、椎間板の前面
    • 停止:腸骨筋とともに大腿骨小転子に付着し腸腰筋を形成する
    • 機能:股関節屈曲、下肢を固定した場合には骨盤のほうに脊柱を屈曲
    • 神経:第2,3腰神経
    • 動脈:腸腰動脈の腰枝
  • 小腰筋
    • 起始:第12胸椎および第1腰痛とその椎間板の側面
    • 停止:恥骨筋線、腸恥骨起
    • 機能:脊柱に対し骨盤を屈曲する。大腰筋の補助をして骨盤のほうに脊柱を屈曲するこの筋の存在は不確定で人体の40%には欠けている。
    • 神経: 第1,2腰神経
    • 動脈:腰動脈の腰枝
      筋肉の解剖的作用は下記の通りですが、当院のスパイラル判定法では、仰臥位で股関節90°屈曲での疼痛出現
      日常生活では
      ・座位痛
      ・朝、股関節を屈曲して靴下がはきづらい、
      ・草取り等でしゃがんでいると立った時に腰が伸びない
      等の症状の方に腸腰筋の異常が多く見られます。